イスラエルの研究:コロナは不妊治療に影響を与える恐れ

 コロナに感染していて不妊治療が必要?3か月待つことが勧められている。シバ病院で実施された研究によると、不妊治療を受けるカップルの一人がコロナ感染した後に得られる胚の質は大幅に低下することが明らかになった。

 今日体外受精(IVF)の成功率に与えるコロナウイルスの影響に関する医療的・研究的文献情報は存在していない。シバの研究は対外受精ユニット責任者のラウール医師を筆頭とし、女性と男性の生殖能力と不妊治療の結果に関する感染の影響を調べた、世界で最初の研究である。

 この研究では、不妊治療中の22組が対象とされ、そのカップルのうちの一人がコロナ感染していた。感染から回復後、8日から92日までの間に、体外受精治療には9組が戻ってきた。9組のうちの7組は、女性がコロナに感染して回復したケースで、残り2組は男性のケースであった。研究結果によると、ウイルスへ曝露した女性の卵子予備、つまり体内にある卵巣には影響を与えておらず、感染した2人の男性の精子の質への影響もわずかであった。しかし驚くべき発見は、9組の体外受精治療で得られた胚の質が大幅に低下したことであった。

 研究者達は、感染の前後で非常に良い質であると定義された胚の割合を調べ、感染前に胚の60~70%が高い質であると定義されていたのに反し、その3か月後には胚の30%のみが高い質と定義され、これは正常な妊娠を得る確率を完全に排除する訳ではないが、受精プロセス全体の結果を損なう恐れがあるということが分かった。

 ラウール医師は、卵子と精子の製造過程は約3か月継続するものであり、コロナ感染などによって発症する炎症プロセスが悪い影響を与えているかも知れないと説明している。「相棒がコロナ感染したカップルの体外受精で得た胚の高い質の率は、より低く、着床して妊娠する可能性が低いこととなる。高い質の胚は、低い質の胚より子宮に着床する可能性が高い」と付け加えている。

 この研究から得た結果は、「ウイルスが製造する炎症に曝露していない卵子や精子を製造可能とする為に、コロナ感染の回復から最低でも3カ月間は不妊治療の開始を延期すること」とラウール医師は結論付けている。

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