イスラエルの研究:イギリス変異種は45%の感染力増加率

 テルアビブ大学の研究で、オリジナルのウイルスと比較して、イギリス変異種には45%以上の感染力増加率があることが明らかになった。研究者達は、キャンパスに設置されたPCR検査分析研究所が行った、コロナ検査の約30万件以上から得たデータをベースとしている。

 この新しい研究は、医学部微生物学と免疫学部のアリエル教授とモティ教授、テルアビブ大学工業工学学部疫学研究所のダン学者と博士課程のマタン氏によって行われた。この研究結果は、Cell Reports Medicine科学誌に発表された。

 テルアビブ大学コロナ検査場は、最初の感染拡大直後の2020年3月に設立され、全国から集められた数十万件の検査を実施した。検査サンプルは「チェック・アンド・ゴー」や、「祖父母保護」作戦のように決められた枠内の養老院リスク・グループを対象として通常PCR検査などから集められた。

 B.1.1.7と呼ばれるイギリス変異株は、2020年10月にイギリスで確認され、今日の想定によるとイスラエルを含んだ世界の大多数の新規感染者は、この変異株に感染しているとされている。イギリス変異株には17の変異種があり、その内の8つの変異種は人細胞への付着と侵入に関与するSエンベロープタンパク質である。想定によると、イギリス変異株は重症化はしないが、人細胞に高速で結合するエンベロープタンパク質変異種のせいで感染し易いとされている。ファイザー社の発表によると、同社製のワクチンはイギリス変異種にも有効であるとのこと。

 研究員達は、3つのウイルス遺伝子検査キットを使用した。3つの遺伝子のうちの一つであるS遺伝子のイギリス変異株は、変異種の結果として削除された。これにより研究者達は、遺伝子配列検査をせずに集団内の変異種感染拡大を追跡することが出来た。

 科学者チームリーダーのアリエル教授によると、研究所で得たデータから、イギリス変異株の感染は最も速いことが明らかになった。2020年12月には、新規感染者のケースの5%のみがイギリス変異株であった。その6週間後の2021年1月には、イスラエルのコロナ感染の90%がイギリス変異株であった。今日のデータでは99.5%にまで上昇している。

 アリエル教授はまた、「劇的な上昇を説明する為に、SARS-COV-2ウイルスの実効再生産数と、イギリス変異株の実効再生産数を比較してみた。つまり自分達を問うたのは:様々な変異株に感染した人全員が、平均で何人に感染させたか?イギリス変異株は45%以上の結果、約1.5倍であった」と語った。

 研究者達は年齢層別に感染を分類した。結果として、他の年齢層と比べて60歳以上の感染傾向に変化点があり、イスラエルの60歳以上の50%の1回目のワクチン接種から2週間後に変化が起きていた。

 「1月までに様々な年齢層の間で1千人当たりの新しい感染率に、ほぼ100%の線形依存性が見られた。60歳以上の50%が1回目の接種を受けてから2週間後、この傾向は急激にかつ著しくブレークした。1月中に60歳以上の感染者数に劇的な減少が開始し、その他の人口の感染者数は上昇を継続していた。コロナ死亡者の90%以上が60歳以上であったので、ワクチンは短期的でも数百人の命を救ったと言える」と教授は語った。

 研究者達はさらに、この研究によりリスクグループで積極的なモニタリングが実施されていると説明した。「検査が陽性か陰性かを判断する基準値がある。この数値が低いほどウイルスの量は多くなる。養老院の60歳以上の様々な遺伝子の基準値を、一般人口の60歳以上から得た数値と比較したところ、養老院のサンプルの検査数値が大幅に高いことが判明した。つまりその他の人口と比較して、養老院のウイルス量が最も低かったことを示している」。

 「一般人口のようではない養老院では、通常検査を実施しており、リスクグループの継続的なモニタリングが機能していると結論付けている。ここで強調することが重要なのは、イギリス変異株が同期間中に全人口に拡大し始めたにも関わらず、養老院では比較的低いウイルス量が観察された。これによりまず脆弱なグループに焦点を当てたワクチン接種と共に、養老院のモニタリングが感染と死亡を抑制ことを示している」。

 「イスラエルの人口密度、大規模世帯と年齢分布の為に、他の殆どの西洋諸国よりコロナが拡大するのに有利な条件がここにはある。世界に対する我々の吉報は、我々の困難な開始条件で傾向が確認された場合、その他の西洋諸国では、リスクセンターでの専用検査の実施に加え、高齢者人口の50%のワクチン接種後に既に重症化と死亡の劇的な減少とブレークポイントが起きると予想される、これはイギリス変異株の感染力がとても強くてもだ」。

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