イスラエルのホタルの生息地は?

 広いホタルの分布、庭園はホタルの幼虫に適した生息地であり、様々な種類のホタルが様々な時期に活動している。このような調査結果が、自然国立公園、テルアビブ大学動物学研究所とスタインハルト自然博物館の応用生態学昆虫学研究所によって明らかになった。今年3月から開始した調査では、調査員が一般市民に対してホタル観測の報告をするよう呼び掛けた。この調査で、一般市民はホタルの観測、観測地の種類や詳細、発光していたか、また観測地の近くに光源があったかどうかの報告が求められている。

 9月までには6,791匹のホタルに関する1,330件の観測報告がなされている。これらの報告をイスラエル国内のホタル分布、観測された生息地やホタルの季節に関する解析結果に使用した。

 ホタルは昆虫科のカブトムシの属性である。世界では2千種類のホタルがいると言われており、イスラエルには8種類いる。ホタルは種類、気候と餌環境によるが、幼虫として数カ月間から数年間過ごす。幼虫はナメクジやミミズなどを餌としている。

 ホタルは、腹部の後部関節から光を製造する能力で特に知られており、これは主に成虫期のオスとメスの間のコミュニケーションに使用されいるが、幼虫や卵にも現れることがあり捕食者から身を守る目的であると予想されている。イスラエル国内の全種類は、オスは飛ぶための羽根があり、メスは飛ぶことのできない小さい羽根を持っている。

 観測された地域は広かった。ヘルモン山からベエルシェバまでで、イスラエル国内の地中海性気候の全地域であった。これらの観測地域は、ナメクジを餌とし、湿った生息地を好むホタルの幼虫には最も適している場所である。去年事前に実施された調査の時と同様に、ホタルが最も観測された地域はカルメル山とエルサレム山地であった。

 人間の干渉が少なく、水源が豊富なゴラン高原での観測報告は、期待していたものより比較的少なかった。この原因は、ゴラン高原の人口密度が少ない為に報告が少ないのか、又は不適切な生物環境なのかも知れない。ゴラン高原の湿地生息地で行われた野外サンプルでは後者の原因想定を支持しているが、これらのサンプルには全くホタルが見つからなかったため、この疑問を明確にするには調査を継続する必要がある。

 西岸地区からの報告も少なく、報告要請がヘブライ語のみで書かれていたことから、西岸地区に住むアラブ人に要請内容が伝わらなかったのかもしれない。

 報告されたホタルの生息地の殆どは自然地域と定義されている中にあるが、庭園でも多く観測されている。この情報は、一部の庭園がホタル生息に適合した場所であるということを示しており、主に庭園では自然地域より多くの幼虫が観測された。

 一部の観測情報は農地からも届き、農地では殺虫剤が使用されているのでホタルは生息しないという予想に反していた。何を生産している農地であるのか、またどのような種類の殺虫剤がホタルに影響を与えるのかなどの複雑な調査継続を行う必要がある。

 報告された期間を月別にした結果、6月には主にオスの観測報告がなされ、夏には主に幼虫の観測がなされていた。夏の帰還に行われた報告分析と現地調査の結果、ホタルのシーズン初期には、オスとメスも発光するLampyroidea種のホタルが良く観測された。6月以降はLampyridae亜科のホタルが観測されるが、現場の報告によるとオスは発光しない。

 シーズン末期(8月)に比較的多くの幼虫が観測されたのは驚きである。ホタルの幼虫は数カ月間から3年間生きており、イスラエルにいるホタルの種類の幼虫がどれくらいの期間成長するかは不明だが、シーズン末期に観察された幼虫は来年成虫になると推測できる。スペインの地中海沿岸では、Nyctophila種の幼虫が約1年で成虫になり、年中観測されている。イスラエルではこの系統は2種類存在し、その活動周期は相似していると思われる。

 イスラエル国内に於けるホタルの幅広い観測分布報告のお陰で調査員が学べたものは、多くの幼虫の生息地に適しているのは庭園であり、多種多様な帆耐えるが様々な時期で活動しているということである。

 調査員は市民に対して冬の時期の報告継続も要請しており(ヘブライ語のみ:報告リンク)、年中幼虫は活動しているのか、成虫はどの時期から現れるのか、今年報告されなかった地域は報告の偏りなのか、それとも本当にこれらの地域にはホタルが生息していないのかなどを学ぶためである。来年の夏前には報告結果の包括的な分析がなされ、イスラエル国内のホタル生息に影響を与える要因が調査される。

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