イスラエルとコソボが今日、イスラエルのガビ外務大臣と、コソボのメリッツァ外務大臣の出席するビジュアル式典で外交関係を樹立する。2国がビジュアルで外交関係を樹立するのは今回が初めてだ。コソボのメリッツァ外務大臣がイスラエルを訪問する予定であったが、イスラエルの封鎖と空港の封鎖によって遠隔操作で式典を行うことが決定された。ズームにより外交関係の樹立と契約書のサインは法的な挑戦でもあるが、法務省から既に許可は出ている。
イスラエルとコソボの外交樹立は、ロシアの同盟国であるセルビアの怒りを買わないよう、コソボの独立を今まで承認していなかったが、コソボとセルビア間の敵対関係に解決をもたらしたトランプ政権の政策の一部として得られることとなった。9月にトランプが宣言した契約の枠内で、コソボとセルビアは両国間の経済関係を樹立することに同意した。アメリカの圧力によりセルビアは、自国の大使館をエルサレムからテルアビブへ移転することに同意し、イスラエルはコソボを承認することとなった。
コソボもエルサレムで大使館を設置することを約束し、場所も既に確定している。コソボの一時的な責任者が到着する数か月後に大使館が開く予定である。コソボはアメリカとグアテマラに続き、エルサレムに大使館を持つ世界で3番目の国となる。またコソボはエルサレムで大使館を開くイスラム諸国で最初の国でもある。
イスラエルがコソボを承認するまでには、コソボ自身がイスラエルの承認を説得する多大な努力を費やした後で、エルサレムに使節団を送り、イスラエルでのビジネス・オフィスを建設する可能性も検討していた。コソボ前大統領のハッシーム氏は、もしイスラエルがコソボを承認すれば、エルサレムに大使館を開くと2年前に宣言していた。先週週末に式典に関する告知があった時に、コソボの外務大臣は外交樹立に関して「歴史的な瞬間である」と述べ、「イスラエルが我が国を承認することは、コソボにとって最大の成果の一つであり、我々にとっても重要なタイミングで得られた、永遠のパートナーである同盟国のアメリカのお陰である」とも述べた。
外務省ではベルグラードのイスラエル大使館を通じて、以前から2か国間で関係が持たれていたと伝えている。イスラエルの外務省ではまた、コソボのイスラエル大使はエルサレムに在住する移動大使を任命するとのこと。コソボがイスラエルに大使館を設立するが、現時点ではイスラエルがコソボの首都プリシュティナに設立する計画は無い。