集団免疫を獲得するための子供へのワクチン接種が進展している。保健省によりハイリスクである16歳以下の子供達へのワクチンが接種許可され、既に100人以上が接種を受けたとのこと。情報によると、子供達の状態は良く、全く副作用も報告されていない。同時にファイザー社も2か月以内のワクチン承認要請申請に向け、数百人の子供達の研究が完了する予定である。
数週間前に保健省では、特殊なケースの16歳以下の子供達を接種することを許可した。疾患の為に重症化するリスクが高い子供達、又はリスク・グループに属している家族と子供達が接触することで感染させてしまう恐れがある子供達が対象となっている。
特別にワクチン接種が許可された子供達の中には、重度の免疫疾患に苦しんでいる親の子供達、肥満、糖尿病、重度の肺病や心臓病、免疫疾患や癌患者などのリスク・グループに属している子供達である。このような場合には、かかりつけの医者が「フォーム3」を記入し、個別の治療を目的として、医療機関に登録されていない薬剤の使用を要求する。フォームは保険会社の医療マネージメントの許可を受け、ワクチン接種委員会会長ボアズ医師の追加承認が必要となる。
レウミット保険会社では11人、クラリットでは31人、メウヘデットでは55人が接種を受けた。マッカビーからはノーコメントであるが、数十人の子供達が接種を受けたと知らされている。子供達全員の状態は良好で、重度な副作用の報告は保険会社に入っていない。
保健省の上層部関係者によると、ファイザー社ワクチンを子供にも使用できるFDAの緊急承認獲得後の約2か月後に子供達のワクチン接種開始を準備しているとのこと。ファイザー社の臨床実験には約4万人が参加しており、100人の子供達も含まれていて、アメリカのシンシティの病院でワクチンを接種された。ファイザー社では、これらの年齢層でも特別な問題が発生しなかったことを受け、多くの子供達を検証する為に集めてワクチンの有効性を調べている。
ファイザー社は1週間前に、新しい別の臨床実験に2,259人の子供達を集め終えた。子供達は大人と同じ量のワクチンを接種され、つまり2回の接種で両者間に3週間の待機がある。ボランティアの子供達は、血液中の免疫レベルとT型白血球レベルを検査し、その後偽ワクチンを受けた子供達のグループとの比較で感染率を検査する。
この実験の結果がいつになるかはファイザー社は未だ伝えていないが、成人を対象に実施した大型実験に相似したタイムスケジュールであれば、約2か月後には同社はFDAに子供へのワクチン使用許可を申請すると予想されている。
同時にモデルナ社も子供達の臨床実験に参加者を集い始めたと発表した。実験に必要な約3千人のうち、現在まで12歳以上の子供が800人登録されている。モデルナ社社長のステファン氏は、実験結果は9月になると伝えている。これらの実験結果は、子供や若者の間で感染拡大を引き起こしているイギリス変異種の感染状況にとても重要なものとなる。
子供への接種は世界中での教育システム再開を可能とし、世界経済の再開拡大を可能とする。12歳以上の接種が許可されれば、もっと下の子供達にも許可されると予想されており、集団免疫に向けての接種対象者枠を大幅に拡大せることが可能となる。殆どの場合、12歳の免疫反応は、12歳以下の子供達のものと同様である。