イスラエルが国内のパレスチナ・アラブ人労働者10万人を接種

 パレスチナ保健省の発表によると、イスラエルが国内のパレスチナ・アラブ人出稼ぎ労働者10万人を接種するとのこと。イスラエルとパレスチナ保健省上層部間との専門家の会談後に、ラマッラではその結果が発表された。

 パレスチナ保健省は会談に参加していたヘジー教授、シャロン医師とナフマン教授に、パレスチナワクチン接種証明書の認知を依頼し、コロナの変異種拡大を防止するための専門レベルの協力に同意した。

 イスラエルで出稼ぎに出ているパレスチナアラブ人接種問題は、パレスチナ当局の圧力によって長い間議題として置かれており、パレスチナ当局管轄地(ユダ・サマリヤも含む)毎日イスラエルへ出稼ぎに来るパレスチナ人労働者を接種しないことは、疫学的な理論性が無いと主張していた。その為にこの1週間で占領地区政府活動調整の元で、保健省やその他の国家安全団体などが参加するイスラエルで関連団体が集い、イスラエルのパレスチナ人労働者の接種を可能とする活動計画の検討を行った。本部の活動準備がなされ、現在政府からの承認待ちとなっている。イスラエルの関係筋によると、この問題にイスラエルが支援する利点があり、現在検討中であるとのこと。

 イスラエルには十分なファイザー社のワクチン在庫があるが、近日中にモデルナ社のワクチンが大量に到着する予定である。現在までモデルナ社のワクチンは約10万回分受け取っているが、未使用のまま残されている。イスラエルではこれらのワクチンで正規にイスラエルで労働しているパレスチナ人に接種しようと計画している。しかし現在モデルナ社のワクチンで12~16歳の子供達を接種することも検討されており、モデルナ社の実験結果に沿って決定される予定だ。

 イスラエル保健省では、「イスラエル人とパレスチナ人は同じ場所に住んでおり、パレスチナ当局での感染拡大はイスラエル市民の感染にも影響を与えることから、保健省上層部がパレスチナのワクチン接種本部を訪ね、パレスチナ当局での感染状況、患者の状態、実施されている疫学的調査や進行中の研究などに関して確認した。またラマッラ市の病院とコロナ感染病棟も視察している」と伝えた。

 最近世界がワクチンを切望している時に、イスラエルが「モデルナ社のワクチンの上にあぐらをかいて座っている」という批判があった。ブルンバーグ・エージェンシーでは先週の土曜日に、イスラエルの接種率は世界で一番であり、供給は需要を上回っていると書かれている。イスラエルにはファイザー社のワクチンを数百万回分受け取り契約書があり、その代わりに接種者の情報を提供している。同記事内で保健省上層部でコロナ対策のエリー氏の引用によると、「イスラエル国内のモデルナ社のワクチン量はとても少なく、既にファイザー社のワクチンを数百万個取り扱っている中に、他斜のワクチンを入れる正当性がない」と書かれている。

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