4か国のイスラム諸国の後に、世界で最も孤立している国の一つである仏教国とも外交関係を樹立した。今日デリーのイスラエル大使公邸で、イスラエルと75万人しか人口がいないブータンとの外交関係樹立の契約式典が持たれた。
在インドのイスラエル大使ロン氏とブータン大使のストップ氏は、竜と雷の国と呼ばれているブータンとイスラエルとの間で、公式な関係の樹立を宣言する公式文書にサインをした。イスラエルの外務省とインドの大使館は、ここ数年間ブータンとの関係樹立に関して積極的に活動しており、世界の幸福基準を生み、世界で最も美しい国の一つと考えられている。
1週間半前にガビ外務大臣とブータンのタンディー外務大臣とが会談し関係樹立に同意していた。今回はUAE、バーレーン、スーダンとモロッコとの正常化である「アブラハム条約」とは直接関係が無いが、外務省ではアジア諸国もイスラエルへの接近を可能にする国際的な背景があると述べた。ブータンは非同盟国の一つで、国連ではイスラエルに反対をしていたが、最近段々とその姿勢を変化させていた。
「ブータン王国に感謝し、イスラエルとの外交関係樹立の決定を祝福する」とガビ外務大臣は語った。「今回の決定は、アジア地域に於けるイスラエルとの関係を深める基礎石となった。友であるダンディー外務大臣をイスラエルに招待し、相互の協力関係の推進を強めたい。近い将来にエルサレムへブータン国王が公式訪問をされることを願っている。インドのイスラエル大使にも、ブータンとの関係強化や今回の条約に至るまでの努力に感謝したい」と述べた。
ネタニヤフ首相は、「和平条約の実りであるブータンとイスラエルの関係樹立を祝福する。我々と関係を樹立したがっている他の国々とも接触している」と語った。ネタニヤフ首相は外務省に関しては何も述べなかった。外務省の関係筋は、「今回の条約は全く他の条約とは無関係だ。アメリカは何も関与しておらず、アメリカからの条件、要請や支援など全くない。これは純粋な平和であり、戦闘機、無人機やドローンもない」と伝えている。
国王を持つブータンは、独自の文化を熱心に守っており、世界で最も幸福な国と考えられている。しかしこの国は封鎖的でもある。ブータンは最初インドとバングラデシュにしか開国せず、その後も数か国としか国交を樹立していない。2週間前にブータンはドイツとも関係を樹立し、現在53か国のみと外交関係がある。予想によると、近い将来にアメリカやその他の国も参加すると見られている。
過去数年間ブータンと秘密裏に外交関係が持たれており、インドのイスラエル大使館を通じて行われていた。イスラエルはブータンとの外交関係をずっと以前から望んでいたが、ブータンに意欲が無かった。2017年11月には、外務省アジア・パシフィック副局長ギルアド氏と、当時の在インドイスラエル大使ダニエル氏を筆頭としたイスラエル使節団がブータンを訪問し、首相、農林水産大臣や各上層部とも会談した。
ブータンの農林水産大臣が2016年にイスラエルを訪問し、イスラエルの会社で農業過程を終了した30人のブータン生徒の修了式に参加した。今日農業に関してブータンから40人の生徒達がイスラエルで学んでいる。