アダルの月(2月~3月)アネモネのカーペットとカラフル・チューリップ

 春が近づいて南部がアネモネの赤色で染まり、シャロン平野の砂岩海岸はチューリップで一杯になる。ネゲブ山も特別な開花で驚かされる。これがアダルの月にお勧めの観光スポットだ。暦の上ではまだ冬だがアダルの月には花が咲き始め、もう少しで春が訪れることを告げてくれる。愛されるアネモネの季節であり、アネモネが開花した後にはチューリップや殆どの品種のイリスが花咲き始める。

●全色のアネモネのカーペットと「レッド・サウス」

2月のアネモネの開花のピークと並行し、ネゲブ砂漠北部で開かれる「レッド・サウス」フェスティバルのお陰で有名にもなっている。その時にはアネモネの真っ赤なカーペットが地域の森林や平野を覆っている。

 しかしアネモネはそこにだけ咲いているのではなく、赤色だけでもない。他の地域では特に北部だが、紫色、青色、ピンク色と白色のアネモネが景色を飾っている。イスラエルで最も印象深いアネモネの生息地は、エズレル平原にあるメギド飛行場付近のハサルゲル・アネモネ・フォーレストである。紫色、青色、白色の数千のアネモネが咲いており、少々だが赤色も混ざっている。

 カラフルなアネモネの他の素晴らしいカーペットが花咲く場所は、フルシャット・タルラモット・メナシェスニン川ヤスウール・ヒルであり、赤色のカーペットが花咲く場所はアロネイ・アバ自然保護地区ベイト・ケシェット・フォーレストパーク・ハシャロンと、勿論ネゲブ砂漠北部のベリー・フォーレストショケダ・フォーレストルハマ・バッドランズドゥビラ・フォーレストプーラ自然保護地区シクミーム農場だ。


●ハボニーム・ビーチでのカラフルな開花へロマンチック旅行

2月末にはアネモネは段々と減少して消えていくが、その代わりに他の赤色の驚きが出てくる、チューリップだ。イスラエルでは5品種の野生のチューリップが生息しており、カップのような形をした素晴らしい花としてとても有名である。

 以前ではチューリップは海岸平野、低地と山地に分布していたが、建設や花が荒らされたことで分布地が削減され、今では保護された花となっている。

 イスラエルで最も美しい海岸線はドール・ハボニーム・ビーチだと誰もが考えており、特に絵に描かれたような湾岸のお陰だが、この時期には海岸線に近い岩をハシャロン・チューリップが覆っている。沢山のチューリップが咲いている場所を見つける為には、駐車場から南へ向かって歩き、シェル・ベイの近くを通り越していくと「開花の丘」に到着できる。

 そのままトレイルを進むと青い洞窟へ到着し、座礁した貨物船の残骸が展望できるようになっている。帰る途中で「ガター」(平らな美しい谷で雨水がたまる場所)に着くので、そこも多彩な花が咲いており、チューリップも含まれている。

●ネゲブ砂漠の僻地で驚く開花

 ネゲブ山の最も隔たれた地域の一つで、この時期には驚く緑のカーペットと、イスラエル北部の緑化地帯に負けない色彩豊かな開花がある。ここで現在咲いている多くの花の中には、とても特殊で希少な2種類の花もある。カラフル・チューリップとトビヤ・イリスだ。

 「ボロット・ルッツ」と呼ばれている地域には、2平方キロメートルの面積に17個の貯水槽が集まっており、イスラエルとエジプトとの国境付近に位置している。これらの貯水槽は、カナン時代に存在していたとされている古代の農村の遺跡で、現地には古代の脱穀場、テラスとマアゴラー(斜面に掘られた貯水槽で中に入る階段付)が残っている。

 この自然保護地区では、印付けされているトレイル・コースが何本が作られている。短いコースは古代の貯水槽の近くを通り、沢山の花が集まっている場所を歩いて行く。長いコースではロッシュ・アロットの山頂まで続いている。この丘は、この周辺では突出している「ピラミッド」状で、山頂からはネゲブ山の全地域を見渡せる素晴らしい景色が展望できる。

 歩いて行く途中で、低い白い花を見つけるがとても美しい花で、これがカラフル・チューリップだ。チューリップでも特殊な珍しい品種であり、色は白色にピンク色に雄蕊が濃い黄色になっている。ネゲブ山とラモン・クレーター地域が、このチューリップの品種が生息する世界でも唯一の場所である。

 空色のイリスが咲いているのも見逃せない。これも珍しいトビヤ・イリスで、イスラエルではネゲブ山周辺だけに生息し、ヨルダンのエドム山やモアブ山付近にしか生息しない。コースに沿って多くの特別な荒野の花が鑑賞できるだろう。

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