これがソドム?3,650年前に死海沿岸で破壊を引き起こした隕石

 死海の北東、ヨルダン側にあるエル・ハマム遺跡の発掘結果。アメリカの研究者達は、今から約3,650年前にヨルダン渓谷上空で大きな隕石が爆発し、1908年にシベリアのトンゴスカで大被害を引き起こしたような隕石と同様で、当時この地域で最大の都市の破壊を引き起こしたと主張している。研究者達は、もしかすると聖書のソドムであり、当時はエリコやエルサレムより大きな都市であったと想定している。創世記には、ソドムは住民の罪のせいで神によって破壊されたと記されている。発掘結果は、2018年に発表された研究結果の続きとして、Nature Scientific Reports誌に掲載された。

 「文化的な面で非常に重要な地域である」と、カリフォルニア・サンタバーバラ大学地球科学ジェイムス教授は語った。「ここは、人類の古代文化的複雑さが発展した場所の一部である」。

 現場では10年以上も発掘が継続されており、この発掘中に研究者達は、青銅器時代の1.5mの地層を発見し、発掘で通常では出てこない物質が掘り出された。当時この地域では戦争があり、研究者達は戦闘中、又は地震で破壊された陶器などを発見することを予想していたが、その代わりに彼らは溶けた陶器の破片、泡立った泥レンガや、一部溶解した建設材料を発見した。研究者達によると、これらは特殊な高温の証拠であり、当時の技術で製造出来た温度より非常に高い温度であったとしている。

 「温度は2千度以上に達した証拠を発見した」とジェイムス教授は語り、彼と同僚達は、今から約12,800年前に起きた空中での隕石爆発のケースを調べ、これが火事を発生させ、隕石が落下した地域の環境変化や動物の消滅を引き起こした。

 研究者達によると、テル・エル・ハマムで発見された焼けて溶解した物質は、よく知られたものであり、ジェイムス教授とそのチームの意見に他の研究者達も賛同し、今から約3,650年前の、我々の父アブラハムの時代に起きた大爆発であったと想定した。

 「テル・エル・浜宇付近の空中で天空爆発が起きた証拠がある」と、ジェイムス教授は語った。彼は半径25㎞いないの焼く6千万本の木が倒壊した、トンゴスカ事件について語った。研究者達は隕石の破片を発見したことはないが、空中で爆発したためだとしている。死海付近でも、小惑星や隕石の落下があったという証拠は見つかってはいない。

 研究者達によると、個体爆発の威力は空中から到達し、宮殿やその周りを囲んでいた城壁も含めて、都市の建物が全部破壊された。当時この地域にいた人間や動物も同様に、爆発の威力で死亡したとしている。

 ジェイムス教授は、彼とそのチームは、土壌の様々な種類の解析によって、巨大隕石が空中で爆発したその他の証拠を発見したと語っている。研究者達によると、大量の鉄分の証拠が見つかっており、この地域のその他も溶解した鉱石や、その他の物質も発見されたとのこと。

 「最大の発見の一つはクオーツだと思う」とジェイムス教授は語った。「クオーツは最も固い物質の一つである。これに影響を与えるのは非常に困難だ」と語った。ところでクオーツの溶解温度は約1,700度であり、そこから研究者達は、爆発時の温度が非常に高かったと推測している。研究者達はまた、空中での爆発が、「この地域の特別なレベルの塩分濃度の高さ」を説明できると付け加えている。

 「塩分は高圧で空中に舞った」とジェイムス教授は説明しており、彼によると、隕石は成層圏に入る時に分解したとのこと。「もしかすると、塩分で豊富な死海も影響を受けた」。

 研究者達によると、当時死海北部の人口は、数万人から数百人の遊牧民にまで減少したとのこと。またこの大きな爆発後に、この地域での農作は不可能となり、生き残った者は違う場所に移動せざるを得なかったことを発見したと伝えている。発見された証拠によると、この地域は破壊から600年後に再度人間が住むようになったとしている。

 数儒年間研究者達は、テル・エル・ハマムが住民の罪で神により破壊された聖書のソドムであるかとの議論を交わしている。創世記によると、救われたのはアブラハムの甥のロトと、彼の二人の娘達であった。禁じられていたのに後ろを振り返った彼の妻は、塩の柱になってしまった。「創世記に記述されている全てが、天空の爆発の事件と一致している」とジェイムス教授は語った。「しかし、この破壊された都市が聖書のソドムであるという科学的な証拠はない」と結論付けた。

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