「世界最古のコンピュータ」の謎解明

 「世界最古のコンピュータ」と呼ばれる2千年前の機械が、その仕組みを理解する為に科学者達によって復元された。「アンティキティラ島の機械」と呼ばれたこの機械は、1900年にローマ時代の沈没船にダイビングしている最中に、ギリシャの海の底で発見されて以来、専門家が興味の興味をそそっている。

 古代のアナログ計算機は、おそらく天体の星の位置を計算し、いつ日食や月食が発生するかを予想する為に使用されていた。しかし全体の3分の1しか残っておらず、科学者達はどのように機能して、どのような外観であったのか正確には知らなかった。

 以前の研究ではこの機械の背面がどのようであったかが明確となったが、正面部分は謎のままであった。現在ロンドン・カレッジ・ユニバーシティの科学者達は、立体コンピュータ・モデルによて、アンティキティラ島の近くで発見されたこの機器の外観が、どのようなものであったかを遂に解明した。

 科学者達はフロントパネル全体を復元し、彼等はこれから近代的な材料を使用し、アンティキティラ島の機械のフルサイズ・モデルを作り、本当に正しかったかを調べようと望んでいる。その後古代にあった材料で復元モデルを作成する試みを予定している。

 先週金曜日にScientific Reports誌に掲載された論文で科学者達は、詳細を含んだ歯車システムがどのような外観であったかを発表した。「太陽、月と星は素晴らしい形で表されており、並外れた古代ギリシャ天才の傑作品だ」と研究者のトニー教授は記している。

 「我々のモデルは、全ての物理的証拠を組み合わせており、機械自身に彫られた科学的文献の説明と一致させた最初のものである」と語った。機械の背面には、機械作成時に知られていた5つの惑星水星、金星、火星、木星と土星の動きを示す、宇宙表示の説明を含んでいる。しかし機械全体の3分の1になる82部品しか残っていない。

 天体計算機又は世界最初のアナログ・コンピュータとして描写されたこの機械は、もともと30㎝の高さの木製の箱の中に入っていた。中には碑文、もし望むなら使用書も含んでいる。更にこのシステムは、ダイヤルとポインターに接続された、青銅製歯車を30個以上含んでいる。

 古代ギリシャ人達は、太陽と惑星は地球を中心に回っていると勘違いしており、太陽を中心としていない歯車を復元することは、とても困難であった。「ガーディアン」によると、今回の研究で行われたもう一つの変化は、研究者達が「ドラゴンの取手」と呼んでいる両側にポインターがあるもので、いつ日食と月食が起きるかが予測されている。

 もしモデルが作動したとしても、完全に謎が解明されるわけではない。アンティキティラ島の機械は玩具か勉強道具であったのか、それとも全く違う目的があったのかが明確ではない。「全くこれと同じものが発見されないのが不可思議だ」とアダム学者は語った。「アンティキティラ島の機械を作成する技術があったのならば、何故腕時計のように、他にも作成する為にその技術を利用しなかったのか?」

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