オリーブ細工

 

 ベツレヘムの聖誕教会にはトイレがないため、休憩がてら現地のお土産屋さんに寄っています。乳香、ロザリオ、エルサレムクロスなどの宗教グッズの他に、ローマングラス、ジュエリー、アンティークやイコン、最南端のエイラットで採れるエイラットストーンなど色とりどりの製品がありますが、その中でも一番場所を占領しているのがオリーブで作られた置物。聖誕の場面はもちろん、最後の晩餐を忠実に再現したものや、聖母子・聖家族などのキリスト教に関係した題材のものが数多くあります。

 オリーブの木は神殿の聖所にあった純金の七本の燭台(メノラ―)に光を灯す油として使われ、今でもイスラエル国会議事堂のマークはメノラ―の周りにオリーブの枝と葉が描かれています。オリーブの木は大きくなればなるほど真ん中が空洞になるため年輪というものがありません。これも伝説によると、ダビデの息子であったソロモン王は神様から知恵を授かったとても聡明な人物であり、植物や動物とも話ができたと言われています。そのソロモン王が亡くなった時にはあるとあらゆるものが大声で嘆いたそうですが、オリーブの木だけ静かにしていたので皆が怒って詰め寄ってみると、悲しみが大きすぎてハートが壊れてしまったために声も出ず、それ以来オリーブは空洞になるとのことです。エルサレムのオリーブ山の麓にあるゲッセマネの園では樹齢二千年と言われているオリーブの木も見ることができます。

 お店の外は分離壁で囲まれており、壁に沿って歩いていくとバンクシーがデザインした”世界で一番景色が悪いホテル” Walled Off Hotelも近くにあり、中はおしゃれなカフェや、分離壁に関するミニ博物館もあります。

 パレスチナ自治区になっているベツレヘムには、昔の宮殿をレセプションにしたインターコンチネンタルホテルもあり、その直ぐ正面にバンクシー専門店もあります。朝早くアザーンで起こされるので、宿泊される場合には窓は閉めて寝ることをお勧めします。

オリーブ
ベツレヘム
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