死海

 世界で最も低い場所が死海(-431m)になっており、シリア・アフリカ大地溝帯の北端になります。ヘブライ語では「ヤム・ハメラフ」(塩の海)と呼ばれており、旧約聖書にも同じ名前で記されていたり(創世記14:3、ヨシュア記15:2など)、「アラバの海」(荒野の海、申命記3:17、ヨシュア記3:16など)とも記されています。総面積は810平方km、長さ67km、幅18km、平均水深200mであったのですが、80年代からの干ばつでガリラヤ湖の水が水門によって止められてしまい、現在の死海は以前より35mも水深が下がり、総面積も600平方kmまで縮小してしまいました。塩分濃度は約34%で世界で4番目に濃い塩湖となっています。

 塩分濃度が濃いために生物が生息していないということで、2世紀にギリシャの地理学者であったバクサニウスが「死んだ海」と呼んで現在でもこの名前が使われています。ただし印象が暗くなるので、イスラエル観光省では「人間の蘇る海」とキャッチフレーズを作って世界に売り込んでいます。人間の身体に良いということは科学的にも証明されており、海水はリュウマチなどの関節炎、乾癬やアトピーなどの皮膚病の治療に良いとされていますし、海水のミネラルには肌をツルツルにするグリセリンが含まれていたり、黒い泥を塗ることによってマッサージ効果やピーリング効果を与え、死海に一度入るだけで10年は若返ると言われています。死海の水源はヨルダン川であり、水が出る場所がないにも関わらず水位が保たれているのは、一日で入ってくる水が蒸発しているからです。この水蒸気が太陽光線のフィルターの役目を果たしており、人間の肌に皮膚癌などを起こさせるベータ線を跳ね返していることが分かっています。

 リゾート地のホテル群があるエンボケックには、エルサレムからユダの荒野、世界最古のヘブライ語聖書である死海文書が発見されたクムラン遺跡、ユダヤ人のローマに対する第一次反乱で西暦73年にユダヤ反乱軍最後の砦となった世界遺産マサダを抜けて車で1時間30分ほど。水色とピンクが溶け合ったもやに包まれたような幻想的な死海は国内外に大人気のリゾート地で、ホテル内ではマッサージや泥パック、室内死海海水プールやジャグジーも楽しめる施設があります。塩分濃度が高いために泳ぎが苦手な方でも簡単に浮きます。雑誌を見開いてプカプカ浮遊しながら記念撮影という、フォトジェニックな思い出の一枚をこちらで撮影するのもおすすめです。

 この死海の水源が隣国のヨルダンとの国境になっているヨルダン川。出エジプトしたイスラエルの民がヨシュアに率いられて渡った川(ヨシュア記3:15)、預言者エリヤが生きたまま火の車で昇天した地(列王記下2:1)、イエスが洗礼を受けたとされている場所(マタイ3:13)もあり、信仰深い人達が今でも同じように身体を清めています、でもこんな泥水で清まるのかな~?!って皆同じこと考えますね。

 暫定自治区となっているエリコには世界最古の町の遺跡も発掘されており、約束された土地で初めてイスラエルの民が落とした町(ヨシュア記6:1)、預言者エリシャが泉の水を塩で浄め(列王記下2:19)、イエスがエルサレムへ行かれる際に通過された町(マルコ10:46、ルカ19:1)である旧約・新約聖書に深く関係した場所としても有名です。​エリコで一番美味しいアラブ料理を食べながら死海のエステを経験してみませんか?

 

 死海ではコロナ禍の影響で事前にPCR検査の陰性結果を用意しなければ訪問・宿泊できない状況となっております。状況や条件が刻々と変化しておりますので、常時保健省のHPなどをご確認ください。

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